新婚旅行 2 日目「初南アメリカ大陸、サンティアゴ観光」

飛行機での長旅を終えてチリの首都であるサンティアゴ (Santiago) に到着。午前中に到着したので早速市内観光へ。

チリは人口 1600 万人。首都のサンティアゴは山に囲まれた町で東にはアンデス山脈がそびえる。
サンティアゴは人口 600 万人。人種構成はは 73% が現地人のヨーロッパ人の混血であるメスティーソ。6.5% が現地人であるマプチェ (mapuche)。残りはヨーロッパ人となっている。チリやパラグアイには黒人奴隷の歴史がないために黒人は少ない。
チリは 1540 年にスペイン軍が入植、1810 年に独立、1850 年にドイツ・オーストリア・スイスからの移民が増加している。移民には寛容な国なのでサンティアゴの街は国際色豊かな街並みで、様々な様式の建物がある。1984 年 7 月のチリ地震後に新しい建物が増えた。

サンティアゴには PROVIDENCIA, VITACURA, LAS CONDES, DOWNTOWN といった地区がある。VTACURA, LAS CONDES は新しい地区で弁護士・医者・経営者などの富裕層が多く住んでいる。ここの家は $200,000 〜 $400,00 が相場。DOWNTOWN は旧市街地である。

チリに住んでいる人の年収は US$12,000 〜 US$50,000 が 50%、US$12,000 以下が 40%、US$50,000 〜 US$100,000 が 8.5%, US$100,000 以上が 1.5% となっている。

新地区をバスでぐるっと回る。そこにはジャカランダ (Jacaranda) という南アフリカ原産の紫色の花がたくさん咲いていた。今が開花シーズンで 12 月 〜 1 月末に花をつける。
Jacaranda

市内を回ったらサンクリストバルの丘 (Cerro San Cristobal, Cerro とは丘のこと) へ。
この丘は海抜 897m。丘にはたくさんのチリ原産の植物があり、マグノリアという白い花をつける木もある。チリ原産以外ではオーストラリアから持ってきたユーカリカリフォルニア州から持ってきた松がある。丘には日本庭園もあり、これはサンティアゴの日本人コミュニティーが作ったものである。
サンクリストバルの丘からの眺め。

大気汚染がひどいので白いモヤが常にかかっているように見える。
写真の真ん中あたりに Canon のビルがある。ここから右手側が Downtown であり、左手側が新地区である。
丘には野良犬が多い。これはアパート住まいの人が犬が大きくなったために育てられなくなり捨てられた犬たちである。

丘の頂上にはマリア像 (Statue of the Virgin Mary) が立っており街を見守っている。

丘を降りて次は Downtown の中心にあるアルマス広場へ移動。

チリの仕事時間は 9 時 〜 18 時で、途中 1 時間の休憩がある。お店は 10 時 〜 19:30 または 21 時まで開いていることが多い。

Downtown ではアルマス広場から徒歩で観光。少し治安が悪いので装飾品はしまっておくようにガイドさんに言われた。
アルマス広場に到着する少し前に美術館 (Museo Chileno De Arte Precolombino, Chilean Museum of Pre Colombian Art) の横を通った。ここは 1910 年に建立された歴史ある建物でパリの宮殿をモチーフにしている。

アルマス広場 (Plaza de Armas) に到着。ここはスペインが入植してきた時の中心となった場所で Armas とは Arms、つまり "武器" のことである。

広場の北には市役所 (Municipalidad De Santiago)

かつてはスペイン裁判所であった歴史博物館 (Museo Historico Nacional)

かつてはスペイン統治者の住居であり今は郵便局として使われている建物がある。

広場の西にはイタリア人がデザインしたサンティアゴ教会 (Catedral Metropolitana de Santiago) がある。

教会の中にチリの聖人の像やドイツの修道院から運んできた銀作りのチャペルがある。この中にはパンのカケラがあり、礼拝の時には教会の中心に移動する。
Silver chapel at Catedral Metropolitana de Santiago

アルマス広場で少し休憩した後は Downtown を散歩。
アルマス広場から南西に向かうとチリの大統領府 (Presidencia De La Republica) がある。この建物はイタリアの建築家が造ったものでモネダ・パレス (La Moneda Palace, Moneda は Mint, コインのこと) という名前が付いている。スペイン占領下時は造幣局として使用さえていた建物だ。大統領府といっても日本の首相官邸とは異なりオフィスとしての機能しかない。大統領も住居は自分の家を使っている。

護衛は軍隊ではなく警察の超エリートが行っているそうな。
この辺りは経済産業省や外務省もある官庁街なので警察がたくさんいた。

サンティアゴの Downtown には中央銀行、官公庁があってビジネスの中心なので人も多い。

ガイドさんが付いての市内観光後はホテルへ移動。まだ日が出ており、夕食まで時間もあったのでホテルのそばを散歩してカフェに入ってみた。
メニューに何が書いてあるのか分からないまま Mananza nectar と Cafe con leche、そして Croissant (クロワッサン) を 1 つ注文した。出てきたものは瓶詰めのリンゴジュースとミルク入りのコーヒーだった。クロワッサンはサンティアゴでは有名らしくたくさんのカフェでクロワッサンを置いていた。クロワッサンは日本のサクサクしたものとは異なり、あまりバター味はせず歯ごたえのあるものだった。

jugo (フゴ) ジュース
nectar 蜜, 加糖されたジュース
ntural 生絞りジュース
mananza リンゴ
cafe freddo 既に甘みを付けてあるアイスエスプレッソ
helado アイスクリーム
cafe con leche ミルク入りコーヒー, con は with, leche は牛乳