新婚旅行 3 日目「モアイとの初遭遇」
昨日のカフェめぐりで Jugo がジュースであることは分かったが、手持ちのスペイン語辞書にはジュースは Zumo と書いてあった。ガイドさんに違いは何かと尋ねたら、厳密な違いはないがチリなどのラテン・アメリカでは Jugo を使うのが一般的とのこと。
今日はイースター島への移動日。サンチャゴからイースター島までは飛行機で 5 時間 25 分かかるので機内サービスで飲み物を頼めるようにスペイン語の勉強。
Un jugo de naranja (フゴ デ ナランハ), por favor. | オレンジジュースをください |
Un vino tinto (ヴィノ ティント), por favor. | 赤ワインをください |
Un vino blanco (ヴィノ ブランコ), por favor. | 白ワインをください |
Un agua, por favor. | 水をください |
スペイン語の不定冠詞は Un と Una、Un + 男性名詞、Una + 女性名詞となる。
男性名詞 | 女性名詞 |
---|---|
vino, ワイン | cerveza, ビール |
cafe, コーヒー | |
agua, 水 |
定冠詞の場合は el + 男性名詞, la + 女性名詞となる。
あと必要そうな表現をもう少し勉強。
No, gracias. | いいえ、結構です。英語で言う No, thank you. |
No, entiendo. | 分かりません |
Oiga. | すみません。英語で言う Execuse me. |
飛行機での移動を終えて、ついにイースター島 (Easter Island) に到着。ここは蒸し暑く、雨がすぐに降るという気候、ホテルにはアリが多く出るという日本のホテルとはかけ離れた環境だ。
イースター島の空港には早速独特なオブジェが。
まずはピコ湾 (Hanga Piko) の近くにあるレストラン Tataku Vave へ。ピコ湾は島の中では一番大きな船着場。Tataku Vave とは "波を数える" という意味だそうな。
レストランについて目に付いたのは港のそばにあるモアイ。ここにあるモアイはアフ・リアータ (AFU RIATA) という名前が付いている。
昼食後はイースター島博物館に向かう。移動の車中でガイドさんにイースター島基礎知識を教えてもらった。
ガソリンは 470 ペソ/リットル。イースター島は国立公園なので税金がかからず途中の運搬費がかかっていても本土より安く買える。
島の人口は 4000 人ほど、馬のほうが人よりも多い。最近は車を使う人が増え馬離れが進んでおり、馬は遊ばせているので島中で見かける。
飲み水は火口に溜まったものが地下水として流れてきたものを使う。
イースター島博物館に到着。博物館前には謎のモニュメントが。
イースター島は火山性の島で海に出るとすぐに深くなっている。
スペイン語では Isra de Pascua という名前で Pascua がイースターという意味。現地語のラパヌイ (Rapanui) 語ではマタ・キ・テ・ランギ (Mata ki te rangi) と発音し、星を見る目という意味だそうな。
イースター島・ハワイ・ニュージーランドをポリネシアン・トライアングルといい、先祖が同じ人種の人が住んでいる地域になる。
現地人が使っていた道具には Toki という玄武岩で作ったナイフ、Kau toki というハンマーがある。大きな丸石も置いてあり、これは船の中に置いておくと転がってバランスを取ってくれるので船のお守りとして使われていた。釣り針は骨で作られており、人骨を使っていた時もある。
武器は顔つきの刀も展示されていた。材料には黒曜石が使われ、これは鋭いので武器に適している。綺麗に残っているものは数百年前のものだ。
装飾品には Hami という木の皮を使ったものがあり、この木の皮は重ねておくとくっついてしまう。そのためイースター島には "縫い" の文化がない。
これはイースター島の古代文字であるロンゴロンゴ (Rongorongo)、イースター島の古代文字でポリネシアンで文字があるのはイースター島だけだった。
Aringa erua という木像もあった。意味は顔 2 つ。これは聖人の木像なのだが、イースター島は島国んおで近親婚が多かったために奇形児が生まれる。奇形児は若くして死んでしまうのだが悪いことを知る前に死んでしまうので聖人として奉られていた。
他にも モアイ・カバ・カバ (Moai kava-kava) という木像もある。これは肉が解けて肋骨が出ている。
これはモアイの目。白目はサメの骨や珊瑚で作られ、黒目は黒曜石で作られる。
博物館を見た後は海岸沿いに見えるモアイ見物。遺跡の名前はタハイ (Tahai)。
目が入っていて赤い帽子のようなプカオ (Pukao, 帽子ではなく髷であるという説が有力) を頭にのせているアフ・コテリク (Afu Koteriku)。
遺跡の名前にもなっているアフ・タハイ (Afu Tahai)。
5 体並んだアフ・バイ・ウリ (Afu Vai Uri)。
近くには復元住居がある。入口が小さく作られており、これは這って入らなければならないから先に首が入るということで進入防止の意味がある。
イースター島は 9 割がカトリックなのだが鳥を神様としていた信仰がもともとあったので鳥の神様やキリスト像の頭にも鳥が乗っていたりする。
イースター島の街中はこんな感じ。道路は車が走れる程度には整備されているが、信号はない。
お土産を買ったり、博物館で見た木の皮を材料とする布 (Hami) を作っているところを見たりしてホテルへ移動。明日の島内見学に備えてたっぷり夕飯を食べて寝た。